エキノカクタス属

大竜冠 
Echinocactus polycephalus

自生地 : アメリカ・ユタ州、ネバタ州、カリフォルニア州、メキシコ北部
画像は実生7年生、開花株になるには経験から14〜15年かかるようである。
残念ながら私はまだ開花球まで育てられず。最長で12年生で枯れ死。
実生栽培は発芽率も低く、大変に難しい。種子の入手が国内球のものがあればまだよいのかもしれないが。


神竜玉
Echinocactus parryi

自生地 : メキシコ・チワワ州北部〜アメリカ・テキサス州南西部
球形〜短円筒形。単幹。
体径20〜25cm、体色は濃緑色。
刺の色は赤みを帯びた黄色であるが、個体差がある。
刺は中刺が特に強く、側刺は8〜10本。
我が家の実生からは白刺も出ている。
花は黄色。花径4〜5cm?、初夏〜夏咲き。

画像下は実生12年目の若苗。

大竜冠よりやや栽培はし易いが、発芽率はやはり低い。


竜女冠

まだ、実生栽培に成功していない。(種子の入手ができるようになり現在育生中)


太平丸
Echinocactus horizonthalonius

一般に太平丸と呼ばれているものは
Echinocactus horizonthalonius (学名)で
自生地 : メキシコ北部〜中部、アメリカ南部
低球形〜短円筒形。
体径13〜20cm、体色は灰緑色。
刺の色は白〜暗赤褐色〜黒色。
自生地域により肌、刺、など変異差が大きい。
花は明るい薄いピンク色〜紫紅色。花径6〜10cm、春〜夏咲き。
和名として形態により
太平丸・小平丸・翠平丸・尖紅丸・ニコリーなど呼ばれている。

画像は上から
メキシコのビックベン種、園芸名黒刺太平丸、園芸名雷帝(旧雷帝・・・コアウイラ産の黄刺幅広短刺)の実生、
黒刺白肌作出苗、ドランゴ産、アメリカ・アリゾナ産。
特にドランゴ産太平丸は一般に呼ばれる翠平丸の刺の強いタイプと酷似していて区別がつかない。
このような観点から特に細かく区別するのは日本だけではないかと思う。


小平丸
Echinocactus horizonthalonius

太平丸の項、参照。
太平丸の刺の短いタイプであるが、太平丸の中では丈夫で育てやすい。
花色は白っぽいものが多く出現する。純粋な白花も実生から出現したことがある。


花王丸
Echinocactus horizonthalonius

太平丸の項、参照。
太平丸の仲間ではいちばん丸みのある球体で、球径は15cmを超える。
刺は湾曲した赤みの強い茶褐色であるが、園芸選抜として白、赤、黒色系が作出されている。


翠平丸
Echinocactus horizonthalonius

太平丸の項、参照。
肌が緑色(翠色)、刺は水平の広がるように生える。刺色は白〜茶褐色までと変化に富む。球径は15cmを超える。


尖紅丸
Echinocactus horizonthalonius

太平丸の項、参照。
体径13cmぐらい、太平丸の仲間では小型である。赤系の立ち刺が和名の由来。


ニコリー
Echinocactus horizonthalonius

太平丸の項、参照。


ロドリゲッティー
Echinocactus 

最近発見された新種。
品種名は発見者の名前よりつけられたもの。
太平丸と巌の自然交配種ではないかとも推測されている。
まだ、開花年齢に達していないので、詳細は不詳。
成長は早いように思える。


金鯱
Echinocactus grusonif

自生地 : メキシコ・ケレタロ州
球形〜円筒形。
樹齢を重ねると高くなる。
自生地や植物園等で見られるものには、径80cm、高さ120cmを越える。
体色は明緑色。
刺の色は黄色が基本であるが、白やあめ色等、個体差がある。
花は淡黄色。花径3cm?、春〜夏咲き。
球径30〜40cm、30年生位からが開花するようである。
強健で成長もはやいが、強い刺と刺座の詰まった低球に育てたい。
耐寒性はあるが、寒風にさらされるとあばた状の斑点が球面にできるので注意。





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